こんにちは。まるくまです🐻
突然ですが、皆さんの中にペットを飼っている方はいらっしゃいますか?
ペットといえど、家族の一員。
嬉しいエピソードや悲しいエピソード、いろんな思い出があると思います。
先日ネットでペットとの別れの話や感動するストーリーを読んでいたのですが、私にも一つ思い出深い出来事があったので思い出しながら書いてみようと思います。
2023年3月末頃。
私は里帰り出産のため、約4年ぶりに実家へ戻りました。
実家には、私が中学生の頃から飼っている白いトイプードルのえるがおります。
少し前から腰を悪くして、下半身麻痺となり排泄も制御できなくなっていました。
ケージの中で退屈な毎日を過ごしているのは可哀想でしたが、両親が妊婦の私に何かあってはいけないからと触ることを禁じられていました。(噛み犬だったもので、母が噛まれて感染症を引き起こしたことがありました。)
私が里帰りをして少し経ってから、座っていることも出来ないほど衰弱してしまい、病院へ何度も通うことに。
点滴や注射を打って何とか持ちこたえていましたが、弱っていく一方でした。
少しでも栄養を、とささみを混ぜた食事や缶詰を与えていましたが、自力で食べることもできなくなってしまいました。
水はシリンジでなんとか、食事は口に運んであげればどうにか。
日中はスプーンで口元に運んで私が食べさせていました。
とうとう、食事も水分も拒否し始めたある日。
もう筋力も衰えて力もないはずなのに、それでも起き上がろうと必死で藻掻く姿に涙したことを覚えています。
仕事から帰ってくる母の車の音がすると、必死に身体を起こそうとするのです。
そんな力も最期にはとうとうなくなってしまいました。
それでも、母が手で口元まで運んだ食事を一生懸命食べていたあの姿を今でも忘れられません。今でも、あの瞬間の動画を残しておいて良かったと思います。
週末、姉が会いに行くと連絡をくれたので何とかそれまでは持ち堪えてほしいと願いつつ、私は出産予定の病院に妊婦検診へ行きました。
たまたまこの日、手術前検査(逆子だったので帝王切開でした)となってしまい、帰るのが遅くなってしまいました。
その間、どうしても心配だったので家にいた兄に様子を見ておいてほしいと頼んでおいたので独りにならなかったことが幸いです。
私が、家の扉を開けてすぐのことでした。
えるの呼吸が乱れ、兄は一生懸命心肺蘇生をしてくれようとしていました。
「もういいよ。ありがとう。頑張ったね。」
私はそう言って、兄の手を止めました。
そのまま、えるは虹の橋を渡っていきました。享年10歳。
短い犬生でしたが、いろんな思い出がたくさんです。
結婚して家を出てから、まともに会いに来なかった私を待っていたかのように弱っていき、最期まで私のことを待ってくれていたように思います。
姉は残念ながら弱ってから会いに来ることができませんでしたが、家族みんなで火葬場へお別れをしに行けました。
それから1週間と少し。
私は元気な女の子を出産しました。
今では娘ももうすぐ10か月になります。元気で毎日這いずり回っています。
もしかしたら、私に降りかかる不幸を肩代わりしてくれたのかな、なんて思っています。
きっと、娘のことを近くで見守ってくれていることでしょう。
初めての後輩だもんね。
これからもどうか、娘と私、それから家族を見守っていてね。